- 適応疾患
- すべてのがん疾患
自家がんワクチンとは
「自家がんワクチン」は、がんの手術で取り出したご本人のがん組織を使い、独自の技術で、患者さま個人専用のがんワクチンを作成して投与するするがん免疫療法です。
自家がんワクチンは、がん手術の後再発予防、転移予防、残存がん治療を目的としたものす。がん細胞を特異的に攻撃する免疫細胞(細胞傷害性Tリンパ球)を体内で誘導することが可能で、化学療法とは異なり強い副作用はありません。そのため高いQOLを維持できるがん治療です。
自家がんワクチンの作製には、免疫細胞を活性化する刺激剤として、患者さま自身のがん組織を特殊加工して無毒化したものを使用します。これにはがん抗原といわれる、ヒトの免疫細胞が「異常」と見なすことができる目印が含まれており、免疫細胞にこのがん細胞の目印を覚え込ませて、がん細胞だけを選択して攻撃するようにトレーニングします。
ワクチン接種は外来通院で治療が可能です。入院の必要はありません。
副作用
強い副作用はありません。自家がんワクチンを接種した部位の皮膚が一時的に腫れたり、熱を持つことがあります。いずれも一過性です。
禁忌
自己免疫疾患のある方。
自家がんワクチンを接種すると、免疫を強く刺激します。その結果、自己免疫疾患が増悪する可能性があります。
費用
- 1コース:自家がんワクチン投与(3回)、免疫反応テスト(2回)を含む
1,515,000円(税別) - 医師との治療に係る相談・面談の費用: 30分 5,000円(税別)
連絡先
詳細は喜多村クリニック092-581-6640までお電話ください。
自家がんワクチンの受診の流れ
- がん治療相談をご予約ください。ご希望の場合は自家がんワクチン申し込みます
- 手術で摘出したがん組織を主治医から受け取り、当院へ持参ください
- 自家がんワクチンは、がん組織お受け取りから1週間程度で出来上がります。
- 1コースでは、免疫反応テスト(皮内テスト)1回、ワクチン本体の接種3回の計4回の皮内注射を行います。
全治療期間は約6週間となります。外来通院で接種可能で入院の必要はありません。
手術で摘出したがん組織の確保の仕方
がん組織を主治医からもらうために、主治医へ渡す書類をお渡しします。手術を受けた病院を受診してその書類を渡し、治療のためにがん組織が必要であることを説説明して、ご自身のがん組織を確保してください。