がんが転移する前に、血液中のがん細胞を治療する
早期のがんや手術で腫瘍を取り除いた場合でも、多くの例で血液中にがん細胞が流れています。これを循環腫瘍細胞CTCと呼びます。CTCが転移をおこす悪性度の高いがん細胞です。CTCを標的に治療しましょう。

当クリニックでは
血液中の循環腫瘍細胞CTCの数や特性を調べることにより、
個人個人のがんに合わせたがん治療 を提供します。

どんな方ににおすすめの
検査ですか?

〇 がんの手術後で経過観察をしています。画像診断では転移はみられません。転移を予防するための治療を知りたい
 
〇 現在、がんの治療中です。自分のがんに効果が期待できる、抗がん剤・分子標的薬・天然成分を知りたい
 
〇 家族にがんが多く心配です。スクリーニングとして早期のがんがないか知りたい

血液中を循環するがん細胞「CTC」

がん細胞が腫瘍を形成すると周囲に血管が形成されます。転移を起こす悪性度の高いがん細胞は血管内に浸潤し、血液中を循環します。これが循環腫瘍細胞CTCです。CTCが他の臓器で増殖し腫瘍を形成し転移がおこります。転移のリスクを管理するためにCTCのモニタリングはとても重要といえます。循環腫瘍細胞 CTC: circulating tumor cells。  

CTCの図

検査の特徴

1. 血液検査です。血液を 約20cc 取るだけで検査可能です。リキッドバイオプシーともよばれています。

2. 画像診断では検出できない、血液中を流れているがん細胞、循環腫瘍細胞CTCが存在するかどうかがわかります。

3. CTCのがん関連遺伝子検査でがん細胞の特徴・悪性度を知ることができます。

4. CTCに対する感受性検査で治療効果が期待できる、抗がん剤・分子標的薬・天然成分を知ることができます。

CTCの遺伝子を解析することにより、
個人個人で異なる、がんの特徴を
把握することが大切です

  

がんの特徴はがん細胞の遺伝子異常の現れ方によって変わってきます

CTC検査では、がん関連の遺伝子解析をすることで、増殖、増殖抑制、アポトーシス、血管新生、転移浸潤、炎症、薬剤耐性などの特徴を把握することができます。
増殖スピードが早い、増殖を抑制が効きにくい、自滅アポトーシスを起こしにくい、転移を起こしやすい、薬が効きにくい、などの問題に対して、それぞれ治療の対策を立てることが、がんを治療する上でとても大切です。

 

「腫瘍がない」だけでなく
「CTCゼロ」を目指す

「画像検査でがんを疑う腫瘍が見られない」状態と「CTCが検出されない」状態。この違いはなんでしょうか?

エコー・レントゲン・ CT・MRI・PET・マンモグラフィーなどの画像検査でがんを疑う腫瘍が指摘されない状態。例えば外科手術で腫瘍を取り除いた状態です。
この様な状態を“がんが無い”と思いがちですが、そうではありません。画像検査で腫瘍が確認できない状態であって、がん細胞がないとはいえません。

実際には、多くの場合、血液中にがん細胞が流れています。循環腫瘍細胞CTCです。これが転移を起こす悪性度の高いがん細胞です。
転移を防ぐことがとても重要です。画像診断で腫瘍が見られない状態だけでなく、CTCが検出されないCTCゼロを目指します。
CTC検査で、CTCに感受性のある治療を調べ、治療を組み立てていきます。  

検査の種類

オンコトレース検査
循環腫瘍細胞CTCの細胞数・濃度と幹細胞マーカーの発現を調べます。転移と再発のリスク管理・フォローアップ検査・早期発見としてのスクリーニング検査として使用します。
オンコノミクスプラス検査
循環腫瘍細胞CTCの細胞数・濃度と幹細胞マーカーの発現に加え、72項目のがん関連の遺伝子検査を行い、増殖、増殖抑制、アポトーシス、血管新生、転移浸潤、炎症、薬剤耐性などの、がん細胞の特徴を知ることができます。培養したCTCに作用させることで、約50種の抗がん剤、約80種の分子標的薬・小分子薬、約50種の天然成分、また温熱療法、免疫チェックポイント阻害剤の感受性を検査します。個別化されたがん治療を組み立てるための総合検査です。

検査・治療の流れ

がんの診断を受けた方

Srep1.
オンコノミクスプラス検査(血液検査)
循環腫瘍細胞CTC数・濃度、がん幹細胞マーカー発現の判定、CTCのがん関連遺伝子検査、抗がん剤の感受性、分子標的薬の感受性、天然成分の感受性、ハイパーサーミアの適応、免疫チェックポイント阻害剤の適応の判定。
Srep2.
検査結果から、がん細胞の特徴を把握、感受性結果から治療方針のご提案
Srep3.
治療開始。フォローアップ検査。

早期がんスクリーニングの方

オンコトレース検査(血液検査)
循環腫瘍細胞CTCの有無、数・濃度、がん幹細胞マーカー発現の判定
    

※ CTCが検出された場合に、オンコノミクスプラス検査への移行をご希望の方は事前に申し込みが必要です。

検査に要する期間

約3から4週間

費用

・オンコトレース検査 253,000円
・オンコノミクスプラス 594,000円
・検査結果をもとにした治療方針のご提案 33,000円
・相談診察料 30分 5,500円
※費用の表示は税込です  

R.G.C.C.インターナショナル社

オンコトレース検査、オンコノミクスプラス検査はR.G.C.C.社の検査です。
分子生物学と細胞生物学の革新的な技術を導入した、がん幹細胞と循環腫瘍細胞の分析におけるリーディングカンパニーです。医療遺伝子学と特殊がん遺伝子学を専門とする世界的検査ラボであり、世界規模のサービスを提供しています。代表はイオアニス・パパソティリオウ医師です。

検査データは、がんの病態を明らかにするためにデータベースとして蓄積され、新薬や新たな治療法が開発されています。
RGCC社は欧州政府により、検査ラボの基準であるISO 17025(証書番号 860)の認定を受けています。

治療用点滴製剤

アンチセンス治療(SOT)
遺伝子の異常な発現を消去する治療で、発現させたくない蛋白を作る遺伝子(標的遺伝子)のメッセンジャーRNAと反対の配列を有する1本鎖のSOTを作り、それらを結合させ蛋白の産生を阻害するものです。
DCAジクロロ酢酸
がん細胞のミトコンドリアを活性化してアポトーシスを誘導します。ミトコンドリアの異常による代謝性疾患、乳酸アシドーシス、心臓や脳の虚血性疾患の治療などに、医薬品として古くから使用されています。
クルクミン点滴
クルクミンは、香辛料であるターメリックの黄色の色素です。クルクミンを豊富に摂っている集団で大腸がんの率が著しく減少することを示した研究結果に基づき、クルクミン癌予防効果についての研究が行われています。国立癌研究所は1988年より抗ガン剤としてクルクミンを開発しています。
高濃度ビタミンC点滴
高用量のビタミンCを点滴する治療です。血液中のビタミンCの濃度が高くなると、がん細胞内で過酸化水素が発生し、がん細胞の中でエネルギー代謝を障害し、がん細胞をアポトーシスへ導きます。
アーテスネイト
西洋ヨモギからなり抗マラリア薬として長く使用され、安全性も充分に検証され、海外では制がん作用のある薬剤として用いられています。
ショウガオール
ショウガの辛味成分であり、「殺菌作用」「抗酸化作用」があり、抗がん作用が期待できます。

 

治療用サプリメント

ケルセチン
ケルセチンは野菜や果物に最も広く存在するフラボノイドであり、タマネギの黄色色素としてよく知られています。
アルテシン
西洋ヨモギからなり抗マラリア薬として長く使用され、安全性も充分に検証され、この10年は、海外で制がん作用のある薬剤として用いられてきた実績があります。
CoQ10
CoQ10は、細胞が適切に機能するために必要な抗酸化物質です。私たちがエネルギーを作り出すのに必須の物質です。
クルクミン
クルクミンは、香辛料であるターメリックの黄色の色素です。クルクミンを豊富に摂っている集団で大腸がんの率が著しく減少することを示した研究結果に基づき、クルクミン癌予防効果についての研究が行われています。国立癌研究所は1988年より抗ガン剤としてクルクミンを開発しています。
ゲニステイン
主に大豆の胚芽部分に多く含まれている大豆イソフラボンの一種です。ゲニステイン及びその他のイソフラボンは、新しい血管の形成を阻害する作用を有することが発見されています。
バスクスタチン
血管新生や免疫システムのサポートなどに働く、プロテオグリカン混合物(PGM)を含有する、セイヨウヒルガオのサプリメントです。
レスベラトロール
主にぶどうの皮や赤ワイン、チョコレートやココア、アーモンドなどに含まれるポリフェノールの一種で、植物が自身を守るために作り出した強い抗酸化作用を持つ防御成分です。
インドール3カルビノール
インドール-3-カルビノールは、キャベツ、カリフラワー、芽キャベツなどのアブラナ科の野菜で産生される、新規の植物二次代謝物です。動物や細胞を用いた非臨床試験でこれらの物質ががん抑制に役立つ可能性のあることが示されています。
リコペン
リコペンはトマトやピンクグレープフルーツなどに多く含まれる。赤い色の色素成分です。トマトを多く摂取する地域では、前立腺ガンや肺ガンが少ないことが報告され、注目されています。

■がん治療に関するご相談は「完全予約制」です。

■下記の「ご予約の方法」と「予約状況」をご確認の上、お電話でご予約ください。

TEL. 092-581-6640
月~金 9:00~12:30・15:00~18:00
/ 土 9:00~12:30

循環腫瘍細胞検査CTC研究会

循環腫瘍細胞検査を主体としたがん治療に関する情報提供活動を行うこと、がん患者の負担を軽減する治療を模索することを目的とし、海外の研究ラボからの情報収集を行い定期的な勉強会の開催、海外ラボの検査紹介、各種資料の提供を行う研究会。2019年11月4日発足。
循環腫瘍細胞検査CTC研究会 会長 喜多村 邦弘  

左より、
臨床CTC研究会 副会長 柳澤 厚生 医師、
RGCC 社がん幹細胞検査ラボ 
Dr. イオアニス・パパソティリオ
(M.D., Ph.D.)、
臨床CTC研究会 会長 喜多村 邦弘
循環腫瘍細胞検査CTC研究会
がん先進治療をおこなう 
福岡県大野城市の喜多村クリニック
医療法人 喜和会 喜多村クリニック

〒816-0935 福岡県大野城市錦町4-3-8
(西鉄天神大牟田線 春日原駅 徒歩7分)
TEL 092-581-6640 FAX 092-585-9612 
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